【活動部門 奨励賞】伊藤正浩 氏

  • 伊藤正浩 氏

野球文化學會委員・中村哲也氏 推薦文

 伊藤氏は、仙台在住の在野の研究者として、仙台野球史の掘り起こしを精力的に行ってきました。氏の研究により、F.W.ハーレルによる仙台への野球の伝播、二高や第二高女、第四連隊における組織的活動の発祥と展開、仙台最初の野球場(東北体育協会球場)の建設とその後の展開、「試合前挨拶」の仙台発祥説等、仙台を中心にした地域における野球の歴史的事実が明らかにされてきました。
 また、氏はこれまでの研究成果をもとにして、講演を行ったり、テレビに出演したりするなど、研究成果を社会に発信する活動も精力的に行ってきました。2019 年から 2022 年には、2期45回にわたって朝日新聞宮城版の紙上で「みやぎ野球史再発掘」「続・みやぎ野球史再発掘」と題した連載記事を執筆し、これまでの研究で得た知見を多くの人々に発信しています。
 2022 年には、野球伝来 150 年記念事業として NPB と BFJ によって行われた「聖地・名所 150 選」事業に際して、自身の研究成果である「試合前挨拶」の仙台発祥の地、旧制二高グラウンド跡(現:仙台市青葉区片平公園)の選定にむけて積極的に活動を行いました。
 こうした氏のこれまでの研究活動とその成果、および研究成果の社会的発信は、野球文化学会活動部門賞(奨励賞)にふさわしいものと思われる。

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