野球文化學會第 5 回研究大会における会長あいさつ


本日は、ご多用のところ、野球文化學會の第 5 回研究大会にお集まりいただきまことにあ
りがとうございます。今大会の開催にあたり、学会を代表して一言ごあいさついたします。


2021 年度の学会活動については、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響もあり、
毎年 6 月に開催している総会についてはオンライン形式により挙行いたしました。2020 年
度の書面開催を経て、オンライン形式ながら 2 年ぶりに会員相互の顔を見ながらの開催と
なった総会では、恒例の第 2 部の「トークショー」において日本人最初の大リーグ選手であ
る村上雅則さんをお招きし、様々なお話を伺うことが出来ました。会員の皆様にはご不便を
おかけする中で、学会活動に積極的に参画していただき、改めて御礼申し上げます。


今回の研究大会は、今年 2 月に引き続きオンライン形式による開催となりました。元代表
幹事による不適切な運営により学会の活動は一時中断を余儀なくされた後、野球文化學會
は 2017 年 2 月 4 日の総会を経て新たな体制の下で本格的な活動を再開しました。その際、
学会の新たな事業として始まったのが研究大会です。以来、今回まで 5 回にわたり開催でき
たことは、ひとえに会員の皆様の理解と支援のたまものです。これからも、皆様のより一層
の主体的な参画を願うところです。


さて、折に触れて申し上げている通り、学会の創立者で初代代表幹事でもある諸岡達一顧
問は、学会の理念を「ベースボーロジー宣言」にまとめました。「ベースボーロジー宣言」
の中に示された「野球を人類不朽の文化とし、学問としての野球を確立する」という理念は、
現在も学会の活動の基礎となっていることは周知のとおりです。
また、私もかねてより申し上げているように、野球文化學會の特徴の一つは、社会に対し
て広く門戸を開いているという点に求められます。すなわち、学会には研究機関に属してい
るという意味での研究者のみではなく、研究機関に属していない方も多数参加しています。
近年、日本においても独立研究者の存在が注目されるようになっています。本学会は 1999
年の設立以来、所属などに関係なく幅広い層に属す方々を会員として擁しています。その意
味で、本学会は野球文化学の分野においていわゆる研究者とともに独立研究者にも活動の
場を提供してきました。このようなあり方をふまえ、野球文化學會は様々な背景を持つ会員
相互の交流と協同を実現させ、野球文化学の発展に寄与しています。
それとともに、これまでにも繰り返し申し上げているように、学会の活動の根幹であり学
会と社会とを媒介する学術誌『ベースボーロジー』や研究大会のあり方も不断に検討されな
ければなりません。会員の多様な背景を活かしつつ野球文化の発展に寄与するという統一
の目標を実現するため、論文や発表の中で学術研究に求められる厳密な手続きを行うとと
もに、より平易な表現によって研究の成果を社会に向けて発信することは、学会にとって大
きな使命となることを、皆様に改めてお伝えします。
そして、以上のような活動を通して、われわれは、より多くの方が野球文化學會を拠点と
して野球文化の研究に励み、日本と世界の野球文化学の発展に参画されることを願ってい
ます。


最後に、今大会の開催に際して、第 1 部の一般研究報告で報告された会員各位、第 2 部の
シンポジウムで基調報告を快諾された芝山幹郎氏、ご報告をたまわる室靖治氏と山川誠二
氏に御礼申し上げるとともに、日々の学会運営や、研究大会の開催に献身的に取り組まれた
吉田勝光副会長、武田主税副会長、今回の研究大会の第 2 部の報告者との折衝を担当された
筆谷敏正理事並びに役員各位の尽力に改めて深甚なる謝意を表し、私からのあいさつとい
たします。


令和 3 年 12 月 19 日
野球文化學會会長 鈴村裕輔

会員募集のお知らせ

会員募集
野球文化學會では正会員を募集しています。
原則として、野球を愛好し、研究や実践に従事される方なら、どなたでも入会の申請を行うことができます。
正会員と学生会員に際しては、原則として1名の推薦人が必要です。事務局までお問い合わせ下さい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA