野球文化學會2023年度総会開催報告

野球文化學會2023年度総会開催報告

去る2023年7月30日(日)、東京ドームホテル42階「ペガサス」において2023年度総会が開催されました。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、総会を対面形式で実施するのは4年ぶりとなりました。

小野祥之理事の司会により始まった総会では、鈴村裕輔会長を議長に選任した後に2023年度予算案、
2023年度事業計画案、会則の改正案などが審議され、いずれも原案通り可決されました。

また、第2部のトークショーでは元横浜大洋ホエールズ投手の齊藤明雄さんをお迎えし、
蛭間豊章理事の司会により行われました。

お話の中では、花園高等学校時代に野手から投手に転向した経緯や野手出身の投手であるために当初はスナップを利かせた投球が出来ずアーム式投法であったことによる苦労、あるいはプロ入り後の自主トレーニング期間とキャンプ初日での選手たちの動きの違いにプロの実力を感じた経験などが紹介されました。

さらに、プロ1年目である1977年8月30日の対ジャイアンツ戦で王貞治選手の通算755号本塁打を阻止するとともにプロ入り初完封を達成したときの様子や先発から抑え投手として当時史上最高の年間30セーブや8試合連続セーブを達成した経緯、あるいは狭隘な川崎球場から最先端の設備を備えた横浜スタジアムに本拠地が移転した際の感想などが披露されました。

講演後の質疑応答ではホエールズの歴代監督との逸話や、「技術は盗め」という入団当時のプロ野球界の様子と体系的な指導法が導入された現在の球界との違い、ご自身の代名詞であるヒゲを蓄えるようになった理由なども話題となりました。

なお、今回の講演については2024年度中に刊行予定の学会誌『ベースボーロジー』第18号に掲載されます。

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